猟期にはいったのに、さっぱり捕獲できない!
イノシシカレーが食べたいな。
私は平成27年に狩猟免許を取得しまして、一応は罠猟師なんです。
が、5年も猟師をやっているのにさっぱり捕れません。
「殺生をしなくていいから、まぁ良いよね!」
「生息数の調整よりも、シカやイノシシが里におりない森作りをすることが大切だよ!」
と思ってみたりもしますが、冬はイノシシやシカが美味しい季節。
炭火で焼いたり、角煮にしたり、カレーにしたり・・・といろいろな調理法で食べたいんです。
でもなかなか捕れません。どうすればいいのでしょうか?
そもそもこの山にいるのか・・・?
魚のいない池に釣り針を垂らしくたくない!
罠を設置している場所は自分の家の山です。
箱罠とくくり罠の2種類を設置しています。
捕れているかなあ、と見回りに行っても空振りの連続。
それが続くとモチベーションがどんどん下がって行きます。
箱罠にはヌカを入れているんですが、やる気がなくなるとヌカをもらってくるのも運ぶのもめんどくさくなって、空っぽの箱罠がただ口を開けている。という時もしばしばあります。
そうなると、自分の経験不足と技術不足をさしおいて「そもそもこの山にいるのか・・・」という気持ちが湧いてきます。
魚のいない池に釣り針を垂らし続けるお間抜けな自分の姿が頭に浮かびます。
ということで、トレイルカメラを購入しました!
いるかいないか分からないならカメラを設置すればいいじゃない!
ツキノワグマなどの生き物調査をしている人ならお馴染みのトレイルカメラですね。
動物が横切ったりすると自動で撮影をしてくれるスグレモノです。
赤外線センサーもついているので、夜でもバッチリ写ります。
BushnellのTROPHYCAMが有名で、さまざまな調査に使われていますね。
ヤイロチョウの調査でも使っていました。
作りがしっかりしていて、センサーの精度も良いんですが、そのぶんお高いです。
今回はイノシシやシカが罠の周りに来ているか確認するだけなので、
Amazonで調べて安価なやつを購入しました。
Campark トレイルカメラ T45
こちらはAmazonで7,500円で購入することができます。(2019年12月現在)
私の場合はタイムセール中だったので、4740円で購入することができました。
調べるといろいろな種類がありますね。
SDカード?それともMicro SDカード?
どんなSDカードを使用するのか。これはちょっと注意が必要です。
今回購入したCamparkのトレイルカメラはMicro SDカードを使います。小さいヤツですね。
機種によっては通常サイズのSDカードを使用するものもあります。
私は定期的に本体を家に持ち帰って、画像を取り込む。という使い方をする予定です。
でも電池がまだ残っている場合はSDカードを2枚用意して、フィールドで差し替えた方が楽ちんですよね。
再度カメラを設置する手間が省けますから。
そういう使い方をする場合は普通サイズのSDカードを使用する機種をオススメします。
なぜならMicro SDカードを山の中などのフィールドで落としたら発見することが非常に難しいからです。
探せば探すほど、落ち葉の下へ下へと埋もれていくんですよね・・・
単3電池が8個必要です。
単3電池が8個も必要なのがトレイルカメラの嫌ぁなところですね。
アルカリやマンガン電池だと、どれだけの数を買えばいいのか分かりません。
実は4個でも動作するのですが、電池切れの心配をするのも嫌だなぁ。
ということで充電式単3電池8個と充電器がセットになったものも購入しました。
3000円でお釣りがくるくらいなので、エネループを買うと思うとお安いです。
でもショボいんだろうなぁ・・・と思っていたら、なかなかいい作りをしています。
8個いっぺんに充電できるのがGOODですね。
謎にUSBポートもついております。
トレイルカメラの基本セット
- トレイルカメラ本体
- USBケーブル
- 説明書(日本語訳あり)
- 固定ベルト
- マウント
- ネジ×3
- アンカー×3
壁などに設置するためのマウントはとってもショボいです。
しっかり締め込んでも自重で下がってくるのでは・・・?と思うくらいのクオリティでした。
おまけ程度に考えた方がいいと思います。
説明書はいろいろな言語で記載されていて、日本語のページもあります。
なかなかデタラメな日本語ですが、基本的な操作方法は理解できると思います。
何ができるの?設定画面の項目一覧
撮影モード
・写真 ・録画 ・写真&録画
写真&録画モードでは、写真を撮影したあとに録画を開始します。
写真解像度
・14MP(4416×3312P) ・8MP(3262×2448P)
・5MP(2592×1944P) ・8MP(2048×1536P) ・1MP(1280×960P)
14MPを選んだら画質がよくなるのか、といえばそういうワケではありません。
画質の荒い巨大な画像ができあがるだけです。
5MPが容量的にも画質的にも妥当だと思います。
連射設定
・1枚撮影 ・2枚連続撮影 ・3枚連続撮影
録画解像度
・1920×1080P ・1280×720P
・640×480P ・320×240P
録画解像度も写真と同じく高ければキレイというわけではありません。
私は1280×720Pを選択しています。
録画時間
・3秒〜10分
説明書には1秒から選択できるとありますが、3秒からしか選択できませんでした。
音声記録
・オン ・オフ
PIRスリープ
・5秒〜60分
撮影後どれくらいの感覚をあけて、次の撮影をはじめるのか設定することができます。
スリープ時間が短いと、カメラの前で動物などがウロウロしていた場合どんどん録画をして、じゃんじゃん容量と電池が減っていきます。場所や目的に合わせて設定しましょう。
側面運動センサー
・オン ・オフ
動体センサー感度
・低 ・中 ・高
タイマー設定
・オン ・オフ
タイムラプス撮影
・オン(1秒〜24時間) ・オフ
その他
言語(Language)・時間&日付・日付写し込み・パスワード
操作音・SDカードの初期化・シリーズナンバー・設定初期化・バージョン
スペック(本当かなぁ・・・)
イメージセンサー:14メガピクセル CMOSセンサー
Lens:F2.5 F=3.6mm
センサーが反応する最大距離:22m
画角:120°
トリガースピード:0.5〜0.8秒
電池がすぐになくなる・・・
トレイルカメラの電池持ちって悪いの?
充電は満タン!
さぁ、準備をして設置に行くぞ!
と思ってパカッと開いたら、何もしていないのに電池ゲージが減っている・・・。
たしかに充電は終わっていたハズなのに・・・。
え???
ハズレをつかんじゃったのかもしれない・・・。
と青くなりましたが、原因は充電池にあるみたいですね。
ニッケル水素電池はパワーが弱い?
私が購入した電池はニッケル水素充電池なんですが、どうやらアルカリ電池と比べると電圧が弱い性質があるみたいですね。
乾電池の公称電圧は1.5Vですが、充電池(ニッケル水素電池)の公称電圧は 1.2Vです。
充電池の公称電圧が、乾電池に比べて低くなりますが、乾電池が使用できるほとんどの機器で使用できるのは次の理由からです。
このことが原因になっているんだと思います。
ということで、「壊れていないなら、まあいいか。」
という結論にたどり着きました。
アルカリ電池を消費しまくる。というのも嫌ですしね。
多くを求めずお付き合いをしていこうと思います。
なにが写っているのかな?
たぬきまつりでした。
写真/5MP 動画/1280×720P 20秒 センサー感度/中 PIRスリープ/1分
12月14日の12時18分に設置をして、12月15日の10時37分に回収。
動画が103枚、写真が145枚撮影されており、電池は切れていませんでした。
明るい時間帯の写真です。
昼間に動物は写っていなかったので、テスト撮影をしたときのものです。
シェーをしたらセンサーが確実に反応してくれると思いこんでいます。
暗い時間帯に撮影されたものはモノクロになります。
データを確認したところ一晩中たぬきがウロウロしていました。
なので、夜中は3〜10分間隔で画像や動画が撮影されています。
たぬきの日常を撮影したわけではなく、シカやイノシシがいるのか知りたいのでPIRスリープ時間を長めにとったほうがいいかもしれません。
動画を74枚、写真を72枚撮影した時点で、「Low Power,NO IR」という表示がある写真が現れました。
電池がないので、赤外線を照射できません!という意味だと思います。
そこから明るくなるまで、写真は真っ暗なまま。
しかし動画は普通に撮影できていました。どういうことなんでしょう。
現在カスタマーセンターに問い合わせ中です。
動画はキレイというわけではありませんが、夜にこれくらい撮影できれば値段なりだよね。
という感じで悪くないと思います。
まとめ
最初から何一つ期待していなかったので、とても満足です。
設置した罠の周辺に獲物が現れるかどうか、という確認には十分使えます。
ただし生き物調査など専門的な用途では使い物にならないでしょう。
今のままの設定だと1日で夜に写真が撮れなくなってしまうので、夜行性動物を撮影する必要がある場合は絶望的だと思います。
なんとかとハサミは使いよう、そんなアイテムだと思います。
一眼レフを無人カメラ化したい!
HOGA アニマルショット
トレイルカメラの画像は汚すぎる!
高画質で野生動物を撮影したい!
という方は研究調査用特殊機器HOGAさんが一眼レフカメラのリモートシャッター端子に接続できる熱感知センサーを販売しております。
高くて買えませんが、かなり興味がある商品です。
参考サイト