トラクターの運転に大型特殊免許が必要?ロータリー幅が1.7メートルを超えていたら無免許運転になるかも。【道路交通法】

そもそもトラクターに免許証って必要なの?

トラクターでも公道を走るためには普通免許が必要なことは知っていました。

なので「普通免許があったらどんなトラクターでも運転できるぜ!」

と思っていたのですが、そうではありませんでした。

特定の条件を満たすトラクターを公道で運転する場合、大型特殊免許が必要になります。

今までも法律はありました。

でも実際はどうであろうと公道走行はあたりまえ。

つまり無免許運転があたりまえ。

法律?そんなもの田舎の小さな農家には関係ないぜ。

2020年2月1日の高知新聞の記事によると”高知県警も「過去に取り締まった実績はない」という。”

という一文も。

黙認され続けてきたんですねぇ。

いきなり取締りが厳しくなりました!

2019年の12月くらいから、いきなり取締りが厳しくなりました。

実際に高知県西部の宿毛市で取締りにあった人がいるという話も聞きます。

事故があったから?とか、道路交通法が改正されたから?

などいろいろと噂が出回っていますが、取締りが厳しくなったことに変わりはありません。

「70歳超えたおじいちゃんが今から大型特殊免許を取得しなくてはいけないのか?」

「周知が足りていない。そんなこと誰も知らんぜよ!」

など現場はてんやわんや。

(うちのトラクターは大丈夫かしら・・・)

と心配になりましたが、なんとかセーフでした。

大型特殊免許が必要なトラクター。

ではどんなトラクターを運転する場合に大型特殊免許が必要なのでしょうか?

①全長が4.7mを超すもの。

もしお持ちのトラクターが作業機をつけた状態で4.7mを越えていたらアウトです。

②全幅が1.7mを超すもの。

トラクター自体が小さくても、ロータリーなどの作業機の幅が1.7mを超えていたらアウトです。

「うちは1.6mのやつだから大丈夫だ。」

と思っていても、それ本当に1.6mですか?

という場合があります。

これの重要な点は全幅というところです。

作業機のほんの少しの出っ張りも含めますので、

「実際に測ってみたら1.7mを超えていたよ!」

というケースがあるみたいなので、正確に測ったほうがいいと思います。

③高さが2.8メートルを超すもの。

全高が2mを超えていたらアウトです。

ただしキャビン部や安全フレームは含まれないみたいです。

キャビン部や安全フレームがある場合は、2.8mが基準値となります。

④最高速度15km/hを超えるもの。

どうやったら分かるんだよ!

という気持ちがします。

お近くの農機具屋さんに言って調べてもらうのが一番早いかもしれません。

カタログに記載されているので、新しめのトラクターなら自分で調べることもできますよ。

①〜④どれか1つでも当てはまっていたらアウトです。

上の①〜④のどれか1つにでも当てはまっていたらアウトです。

大型特殊自動車免許が必要になります。

しかも左右にミラー装備が必要です。

どれだけお金がかかるんだ・・・。

圃場まではトラックで運んで、ちょこっとだけなら良いんじゃないの?

と思うかもしれません。自分もそう思いました。

ただ宿毛市で取締りにあった方は、このケースだったみたいです。

ちょこっとだけなら・・・と思っていたら大変な目にあうかもしれません。

作業機付きトラクターの道路走行に関するガイドブック(PDF)

大型特殊免許って幾らくらいで取れるの?

高知県西部には四万十市と宿毛市に自動車学校があります。

だいたい9万円くらいとなっていますね。懐が痛む金額です。

しかも取締りが厳しくなったので入校申し込みが殺到している状況だそうです。

混んでいて取得までに時間がかかるかもしれませんね。

(令和2年2月現在)

学校名費用目安
四万十自動車学校90,300円(税込)
宿毛自動車学校91,400円 (税込)※オフシーズン
95,800円 (税込)  ※オンシーズン

かったるい!一発でいったるぜ!という方は。

免許センターで大型特殊免許(農耕車限定)の技能試験(一般試験)が実施されます。

もし自信がある方は一発試験に挑戦してみても良いかもしれません。

ただし定員が決まっており、抽選で受験者が選ばれるみたいです。

抽選に選ばれた方は別途連絡があるそうです。

もし抽選にもれても、かなり大騒ぎになっているので今後も何回かは実施するのではないでしょうか。

免許センターでの大型特殊免許(農耕車限定)取得のための技能試験の申込受付について

■試験日

①令和2年3月10日(火曜)
②令和2年3月17日(火曜)
③令和2年3月31日(火曜)

■定員

各日程16名(合計48名)

■料金

試験料:2,600円

トラクター利用料:1,450円

※合格した場合、別途免許交付手数料が必要

■申し込み先

・最寄りのJA農機センター
・農機メーカー販売店窓口
・農業機械協会事務局

■受付期間

令和2年2月14日〜2月25日

■会場

高知県免許センター(通称:伊野の免許センター)

所在地: 〒781-2120 高知県吾川郡いの町枝川200
電 話: 088-893-6003

詳しくはコチラ(高知県環境農業推進課)