田役とはお米を作る人に課せられる義務です。
田んぼを耕したり、お米を植えたりは家族や個人で基本的にやりますが、水路は共同利用するものなので、水を使う人みんなが集まって掃除や整備を行います。
基本的な作業は草刈り
まずは分担して草刈りをします。
これがなかなか大変な作業です。
ここ数年で田んぼを作る人が減って来ているので、
このまま減り続けると水路の維持も難しくなってくるのではないかと心配されます。
長年利用されてきて歴史のある、地域遺産とも呼べる水路なので中山間地域の少子高齢化問題がこういった所でも問題になってくるんですね。
↑Before
↓After
↑Before
↓After
草刈りが終わったら溝掃除です。
草刈りが一通り終わったら溝掃除。
水路に落ちた石や杉バラなどを取り除いたりします。
大変な作業は土砂の撤去です。
クワを使ってワシワシと取り除いていきます。
汗だくになります。
無事開通!
水路を歩いてみた
水路動画。
うちのおばあちゃまが若いころは赤土をこねて、この距離の水路を土で作っていたというのですから驚きです。 pic.twitter.com/QxI8POI9fH— ミスターヤイロチョウ(Yairocho Project) (@oyu_yairocho) April 19, 2020
人里近くの水路。
森に入っていないのでまだまだ明るいです。
明るいということは草が伸びるので草刈りが大変ゾーンでもあります。
森に入ると薄暗くなり、鳥の鳴き声がよく聞こえます。
しかしよくこんなところに水路を作ったなぁと、本当に関心します。
うちの90歳のおばあちゃんが若い頃は、この水路を赤土をこねてペタペタ作っていたそうですが、まったく想像できません。
水路の所々には、大雨が降った時に水を逃がす用の堰があります。
この石垣の石はどこから持って来たのででしょうか?
不思議です。
水源が近くなってきました。
崩れて水路だけが橋のようにかかっている状態になっています。
ここを渡るのはスリリングです。
水源に到着!
いつ来ても、いつ見ても美しいなぁと思える、
村で一番好きな場所です。
先人がつくって守ってきた水路。
人が減り管理できず廃れていってしまうのは寂しいなぁと思う今日このごろです。