【史跡お見守り隊】古墳とアートとラーメンと土器。ドキドキ宿毛市いなか旅。【高知県宿毛市平田曽我山古墳】

はじめに

1月20日はパートナーのポミちゃんのお誕生日。
お誕生日といえば、そうです!
古墳です。
とういうことでバースデー史跡巡りツアーにでかけました。
仕事の都合で立ち寄った木材屋さんからスタートです。
昔は剣菱の酒箱をつくっていたみたいですね。
いいですねぇ、剣菱。飲みたいです。
ヒノキのサイコロブロック。
セリアに卸しているそうです。
とってもいい香りがします。

平田曽我山古墳(ひらたそがやまこふん)へGO!

さて、木材屋さんを出発して向かう先は、
高知県宿毛市にある平田曽我山古墳です。
宿毛市の平田はよく通るのですが、最近まで知りませんでした。
だったら行かねば!ということで向かっている、
のではなくてポミちゃんのお誕生日だから向かっているのですよ。
ふれあいマーケットで休憩。
ニワトリ推しの理由は経営者が養鶏業者さんだからです。
今年のししとう栽培では、ここで販売している鶏糞を使う予定です。
堆肥も地産地消!
お花が売ってると思ったら、野菜の苗でした。
トイレをすましたら、ボンヤリした記憶を頼りに再出発。
私はエンタープライズ(冒険)がしたいので、
史跡などを訪れる際は、ザックリした場所を事前に調べておいて、
当日は迷子になりながらたどり着くようにしています。
迷子になるのは楽しいからです。
「たしかねぇ、ここら辺だったはず。」
こんもりとした丘を目印に平田駅周辺をウロウロ。
「向こうに丘っぽいのが見える!」
「古墳の香りがする!!ぜったいにあれだよポミちゃん!」
近くまで行ってGoogle mapを開いたところ、まったく違う場所でした。
私の古墳アンテナはさび付いているみたいです。
それっぽいんだけどなぁ。
大人しくGoogleさんに案内をしてもらってたどり着きました。
「え?ここなの?」
「地図ではそうなってるけど・・・でも案内看板みたいなものないよね?」
「さっきの丘の方が古墳っぽいよ。」
なんて会話をしながら丘の周りをグルグル。
なんの看板も見当たりません。
Googleさんはたまに嘘をつくので、石柱や看板がないと古墳という確信が持てません。
地図を見ると三共コンクリートさんのど真ん中。
「三共コンクリート(株)と書いてる四角い建物の左側にある登り坂の先に石柱があるかも!」
と言いながら登ったところ、コンクリートがたくさん。
公園でもあるかと思ったのですが、会社の敷地でした。ごめんなさい。
ダンプカーに乗っているお兄さんに「ここ違うで!」みたいなジェスチャーをされました。
引き返そうとしたところポミちゃんが「平田古墳」と書かれた石柱を発見。
会社の敷地内に建てるってどういうこと!?
敷地内だったので写真は撮っていません。
次に行くときはキチンと許可をもらいます。

平田曽我山古墳

自信をもって言えます。

これが平田曽我山古墳です。

うーん。たまらん。
ただの丘にしか見えないところが良い。
古津賀古墳と比べると大きいです。
前方後円墳らしいのですが、そう言われるとそんな気がしてくる・・・。
関連記事

先日、高知県黒潮町にある田ノ口古墳へフラリと行ってお見守りをしてきました。[sitecard subtitle=関連記事 url=https://shimanto-popopy.com/ogata target=] […]

生きた化石のような駄菓子屋

古墳を探している最中に発見した、生きた化石のような駄菓子屋さんです。

お孫さんが書いたヤツかな?
でも字が子供の字ではない。
(いささか不審である・・・。)
と思っていると向かいの畑でクワを振っていたおばあちゃんが近づいてきています。
お店の人かな?と思ったらお店の人でした。
年齢は70代から90代のホッペがリンゴのように赤い、かわいらしいおばあちゃん。
そんなおばあちゃんのメッセージは、子供に対して「遊ぶな」というネガティブめいたメッセージと、
「いよたでお菓子を買おうね。」という甘い誘惑。ぐっと来ます。
キャラクターが全員かわいすぎます。
一番のお気に入りが、この子↑。
おとぼけた顔で王冠をかぶっているのがいい。
王様ランキングを思い出します。

なつかしい光景

私が中学生のころまでは村の中に駄菓子屋さんがありました。

「みつはる」さんという呼称で親しまれていました。

みつはるのお爺ちゃんは平成の世の中で褌を愛好していたので、印象深いです。

秘密の文言を唱えると、お店の裏の棚に陳列している爆竹やカンシャク玉が買えました。

2023年の今は廃墟のような空き家になっています。

 

100円があたる、安っぽいチョコレートお菓子が大好きだったのを思い出しました。
思いのほか高い金額のアタリが出た記憶があります。
キャメレオンキャンデーは食べる以外の選択はないですよね。
B.B弾と44マグナム+カネキャップが売られている光景は幻としか思えません。
私は平田曽我山古墳が魅せる幻術の中に囚われてしまったのではないかと、何度も確認したほどです。

ラーメン屋『二ノ宮金次郎』

高知県宿毛市にある人気のラーメン屋さんでお昼ご飯。

宿毛まちのえき林邸

宿毛まちのえき林邸

林邸と林邸カフェの公式ホームページとなります。林邸は自由民権運動を支え、大臣を三代続けて輩出した、築130年を超える歴史…

林有造(はやしゆうぞう)さんのお宅跡地です。

宿毛市の発展に貢献した歴史ある豪邸なので、資料館として活用されています。

 

明治維新のごたごたの時代。

江戸城無血開城!とあいなって迎えた明治時代。

廃藩置県のあとに藩主と呼ばれていた人たちの呼び方が変わりました。

その名は「知事」です。

国のかじ取りをする存在が「幕府」から「明治政府」へと切り替わったので名前もリニューアルしたのです。

 

そんな新政府の下で、高知県の長官ついていた林有造さんのお宅です。

高知県の長官についていたのですが、日本史上最後の内戦と呼ばれる「西南戦争」に参加したので最終的に投獄されちゃいます。

”おつとめ”をはたした後は、自由民権運動に参画。その後に出馬した衆議院選挙では見事当選。

8回も当選したので、林有造さんは政治家さんですね。

 

自由民権運動の拠点だったそうですね。

お客様をもてなすための”月見の間”があったとか。

我が家にもほしいです。

ちなみに林譲治さんは息子さんで政治家さんです。

 

立派な玄関。
『HAYASHITEI ART 2023』が開催中でした。

出展者
・ATSUHITO MIYOSHI/painting(三好温人/日本画)
・HARUNA SUGIMOTO/photograph(杉本春奈/写真)
・ATSUO TAKEDA/sculpture(竹田篤生/彫刻)
・TAKAHARU YOKOE/fine art(横江孝治/美術)
・MOMOYO SHIMASAKI/fine art(島崎桃代/美術)
・NANAKO KAMIMURA/fine art(上村菜々子/美術)
・The Art Road Kiri/fine art(切道優太郎/ 美術)
・FUSAKI KORESAWA/painting(是澤富咲/絵画)
・AYAKO KISHINO/fine art(岸野織子/絵画)
・KANAN /embroidery(kanan./刺繍)ー引用 ほっとこうちWEB

アートです。
記念館なので林有造さんのゆかりの品も展示されています。
豪邸の階段は広い!
神戸の歩道のようだ。

宿毛市立宿毛歴史館

ポミちゃんが「かわいい かわいい」と言いながら撮影していた吉田茂さんがキャッチーな看板。
歴史館の外観です。
図書館や資料館などが併設されています。
宿毛市は偉人推しの町です。
私の推しメンは「伊賀陽太郎」さん。
ビジュアルがモダンでバロンなのが、グッときます。
Poshな英会話をしていたに違いありません。

歴史展示室

入場料200円を支払って歴史展示室へ。

先ほど見た平田曽我山古墳についてお勉強するためです。

 

曽我山古墳の近辺の模型。
近くに「高岡山古墳」がありますが、職員の方に聞いたところ古墳っぽいものがあるだけだそうです。
(期待しない方がいいですよ~)といった感じだったので、時間ができたら行ってみます。
出土品たち。
これを見て菅玉(くだだま)を作ってみたくなりました。
土師器(はじき)です。
(土器と何がちがうんや?)と思ったら、土器にもカテゴリがあるんですね。
茶色の土器が土師器。
灰色の土器が須恵器(すえき)と呼ばれるそうです。

まとめ

昭和23年に平田中学校を建てようとした際に見つかった平田曽我山古墳。

昭和二十三年に新しい平田中学校を戸内の曽我山に建てることになった。
その敷地工事の際に、この山から銅鏡、鉄剣、土師器等が出土した。直ちに見取図を書
き、その実態を調査したのであったが、これが唯一の記録となり、その記録によりこの古
墳が高知県最古最大の古墳であるとともに、県下で唯一の前方後円墳であることも確認さ
れた。時代は5世紀前半である。ー高知県教育委員会事務局

バースデースポットにピッタリな場所だと思いますね。

宿毛市の史跡はノータッチだったので、出かけるさいは寄り道してお見守りすることにします。

おしまい。