【給与公開】農業アルバイトだけで暮らしていける?【農作業ヘルパー】

農作業ヘルパーってなんだろう?

2019年のお話です。

市役所に用事があって行ったら農作業ヘルパー募集の張り紙がありました。

(農作業ヘルパー?なんだろう?)

と思ってみたらJAがやっている農業アルバイトの人材斡旋サービスのようでした。

農作業ヘルパーとは

JA高知はたは、農繁期や農家の高齢化による労働力不足など、人でが足りない時期をサポートするため営農センター内に無料職業紹介所を開設しています。人でが足りない農家には求人登録を、農作業をしていただける方には求職者登録をしていただいています。

「手の空いた時間にできる、何かいい仕事はないかしら?」と思っている方、JA高知はた無料職業紹介所で求職者登録をしませんか?求職者登録された方(農作業ヘルパーになった方)には、JA高知はたが求人農家を無料で斡旋します。

農作業ヘルパーの登録希望者は随時受け付けていますが、雇用契約の成約をお約束するものではありません。

求人農家と農作業ヘルパー、両者の合意によって初めて契約手続きとなり、両者の間で雇用契約書を作成します。

なお、登録をいただいてから、農作業ヘルパーは1年を有効期限としています。引き続き登録を希望される方は再登録が必要となります。

引用:JA高知はた はた日和 平成30年6月号 vol.241

農作業ヘルパーに登録してみよう!

その当時は仕事を辞めたばっかりだったので、農業アルバイトなら短期だろうし次の仕事までのつなぎにちょうど良いだろうと思って登録することにしました。

JA高知はた幡東営農センターへGo!

チラシを見たらJA高知はた幡東営農センターで登録できるということだったので行きました。

名前や出勤可能日などを書く用紙に記入して人材登録しました。

そして仕事がないか担当の方にお聞きしたのですが、ちょうど端境期(米や野菜などの農産物が収穫できなくなる時期)だったので近場での求人がありませんでした。

農業アルバイトの仕事は1年中あるわけではありません。
時期によっては求人が少ない時があります。
そのときは農業アルバイトの仕事にこだわっていなかったので「ハローワークなどでも探してみます」と告げて帰りました。

数日後、もう一度営農センターへ。

集落営農組織の事務の仕事の話が舞い込んできたので、それを受けることにしました。

ただ勤務時間が不定期かつ短いので給与が安定しない。

ダブルワークができそうな勤務体系なのでもう一度営農センターへ仕事がないか聞きに行きました。

きゅうりにするか、それともピーマンか。それが問題だ。

担当の方が求人情報のファイルを持ってきて、勤務時間や時給などが書かれた用紙を見ながらアレコレお話をしました。

近くて良さそうなのが「ハウスきゅうりの収穫」と「ハウスピーマンの収穫」

きゅうりは朝から夕方までの仕事で通勤時間が片道30分くらい。

ピーマンは日の出前から午前11時で通勤時間が片道40分。

 

日の出前・・・?

と疑問に思いましたが、午前11時までなら午後から集落営農の仕事ができる。

ということでハウスピーマンの収穫の農業アルバイトをすることにしました。

さっそくマッチング!

「じゃあこのピーマンの仕事にします。」

と言うと、「じゃあ早速行ってみましょう!お時間はありますか?」

と担当の方に言われ、アポを取り会いに行くことになりました。

話が早いです。

 

担当の方の車の後ろについていき、ハウス団地へ到着。

ピーマン農家さんと直接お会いして時給や仕事内容についての話をしました。

通勤時間の長さを除いては問題が無さそうだったのでマッチング成立。

ということで次の日から農業アルバイトに行くことになりました。

 

この時は3ヶ月間の契約だったので(次の仕事までのつなぎだな。)と思っていたのですが、

まさか1年以上続けたうえに農家になるとは思ってもいませんでした。

農業アルバイトだけで暮らしていける?

結論から言うと難しいです。

特に自分の場合は勤務時間が短かったので、生活的にはギリギリでした。

集落営農の事務と併せてやっとという感じです。

どういう人に向いている?

1年以上農作業ヘルパーを続けてみた個人的な感想です。

◎つなぎの仕事を探している方。

3ヶ月とか短期の仕事が多いので、仕事を辞めて次の仕事までのつなぎの仕事を探している方にとっては農作業ヘルパーの制度は便利かもしれません。

◎移住したての方。

移住してすぐの頃は土地勘や地域の特性が分からないと思います。

短期の農業アルバイトをしながら地域のことを知り、そこから仕事を探し始めるのも良いかもしれません。

◎小さな農業をはじめたい方。

農業次世代人材投資資金(旧青年就農給付金)をもらいながらガッツリ農業をしたい方は農業担い手センターなどでお勉強をして、特定の先進農家・先進農業法人さんで1年間の研修を受けないといけません。

だた給付金をもらう為には250万円ボーダーがあります。

「独立したあとは250万円稼げなかったらお金返してね。」と言われてしまうのです。

場所にこだわりが無ければ広い農地を借りるなどしたら何とかなる数字だと思いますが、

私の場合は自分が住んでいる村で農業がしたかったので、この250万円ボーダーは難しい・・・。

なにせ中山間地域は狭い農地しかないんです。

ということで給付金をもらうことは諦め、小さな農家として一歩踏み出すことにしました。

振り返るとピーマンの農作業アルバイトの仕事内容は露地ししとうとは違いますが、農家としての心持ちなどは学べたと思います。

1年間の給料と勤務時間

2019年4月

2019年4月
勤務日数25
労働時間合計107.5
平均労働時間4.3
時給850
給与合計91375
所得税3200
支給額88175

2019年5月

2019年5月
勤務日数24
労働時間合計106.5
平均労働時間4.4
時給850
給与合計90559
所得税3200
支給額87359

2019年6月

2019年6月
勤務日数22
労働時間合計84.5
平均労働時間3.8
時給850
支給額71825

2019年7月

2019年7月
勤務日数25
労働時間合計91.5
平均労働時間3.6
時給850
支給額77775

2019年8月

2019年8月
勤務日数25
労働時間合計81
平均労働時間3.2
時給850
支給額68850

2019年9月

2019年9月
勤務日数23
労働時間合計76
平均労働時間3.3
時給900
支給額68400

2019年10月

2019年10月
勤務日数23
労働時間合計86.5
平均労働時間3.7
時給900
支給額77850

2019年11月

2019年11月
勤務日数22
労働時間合計87
平均労働時間3.9
時給900
支給額78300

2019年12月

2019年12月
勤務日数24
労働時間合計90.5
平均労働時間3.7
時給900
支給額81450

2020年1月

2020年1月
勤務日数22
労働時間合計79.5
平均労働時間3.6
時給900
支給額71550

2020年2月

2020年2月
勤務日数23
労働時間合計89
平均労働時間3.8
時給900
支給額80100

2020年3月

2020年3月
勤務日数25
労働時間合計99
平均労働時間3.9
時給900
草刈り10000
給与合計99100
所得税3600
支給額95500

1年間の合計

勤務日数合計283日
労働時間合計1078.5時間
支給額合計947134円