文字起こしって大変ですよね・・・
ただいま講演会の文字起こしをやっております。
全編1時間という、なかなかのボリュームです。
少しずつ、少しずつ文字にする作業。
それは少しずつ精神をすり減らす作業です。
気がついたらtwitterを見ちゃったり、メルカリで欲しい物を探し始めたり、
なっかなか作業が進みません。
外注という選択肢がない私がたどりついたベストな文字起こし方法を、
備忘録として記事にさせていただきます。
参考になればとても嬉しいです。
といっても正攻法かつ根気のいる方法なので、楽したい方にはオススメできないかもしれません。
楽する方法ってないの?
テクノロジーが進んでいるんだから、少しくらいは楽する方法があるだろう!
そう思っていました。
楽したい!けどお金はかけれない!
そんな私にとって「文字起こし+簡単」とググっても、
出てくる検索結果は「外注」だの「有料ソフトの導入」だの・・・
あんまり役にたたない情報が溢れるばかり。
でも無料で使えそうな方法が2つありました。
googleドキュメントの音声入力
WEB上で動くワードみたいなソフトですね。
gmailなど、googleアカウントを作っている人なら無料で利用できるサービスです。
このgoogleドキュメントの機能に「音声入力」というものがあります。
音声入力までの手順
※ブラウザはChoromeを使用しています。
①メニューアイコンをクリック
②ドキュメントをクリック
③googleドキュメントが起動するのでドキュメントを新規作成。
④ツールをクリック。
⑤音声入力をクリック。
これでパソコン・スマホのマイクに話しかけると自動的に文字が入力されていきます。
でも録音した音声をスピーカーで流しながらやっても上手くいきません。
どうすればいいのでしょう。
音声データをgoogleドキュメントで音声入力させる方法
●音声信号→スピーカー→マイク→googleドキュメント
ではなく、
●音声信号→マイク→googleドキュメント
みたいな信号の流れにしないと上手くいきません。
じゃあどうするか。
【sound flower】を使います。
現在は【BlackHole】というアプリが主流みたいですね。
※Macユーザーの場合です。
windowsユーザの場合は【Virtual Audio Cable】というソフトがオススメらしいです。
設定方法はコチラのサイトを参考にして下さい。
Googleドキュメントの音声入力の感想
はっきり言って使い物になりません。
理由は話者が音声入力で文字起こしをすること前提で喋っていないからです。
講演会ならともかく座談会という台本のない会話なので、語尾などがゴニョゴニョっとしたり、
早口になったり、バリバリの方言があったり、そりゃあ無理だろうという音声データだからです。
Googleドキュメントで文字起こしをすること前提で喋っている音声なら便利かもしれませんね。
Amazon Transcribeならどうだ!
友達に「Amazon Transcribeが優秀らしいよ。」
と教えてもらいました。
まずはAmazonのAWSサービスに登録する必要があります。
結果として使い物にならなかったので、詳しくは説明しません。
Amazonのサポートページをリンクしておきますね。
〇音声を文字起こしする-Amazon Transcribe を使用
Amazon Transcribeのメリットとデメリット
音声データを再生しながらリアルタイムで文字起こしをしていくGoogleドキュメントと違い、
Amazon TranscribeはMP3などの音声データをアップロードして、しばらく待ったらテキストを出力してくれます。
「あ!音声入力モードがいつの間にか終わっちゃってる!」ということがないので便利です。
無料で利用できるのですが、設定がややこしいのがデメリットですね。
パソコン初心者の方にはハードルが高いかもしれません。
実際にやってみた。
実際に音声データを文字起こししてみました。
結果は下の画像の通りです。
プラチナ水着というパワーワードが登場しました。
ダメですねぇ。
結論:楽する方法はない。
楽する方法はありませんでした。
ハッキリとした喋り方で、良いマイクで録音したクリアな音源なら十分に実用的な方法だとは思います。
しかし方言が入っていたり、話すことに慣れていない方だったり、バックに虫の鳴き声が入っていたりする私の場合だと、補助程度にもなりませんでした。
現在の文字起こしの方法
Audacity+メモ帳
いろいろ試してみて、オーソドックスなやり方が一番良いという結論にたどりつきました。
Audacityは有名な波形編集フリーソフトです。
再生スピードを変えれたり、イコライジングをして低音と高音をカットして声を聞き取りやすくしたりできるので、非常に便利なソフトです。
MacでもWindowsでも使えます。
Audacityの使い方
①まずは起動。
音声データをドラッグ&ドロップします。
すると画面に波形が表示されます。
②イコライジング
生データのままだとグランドノイズなどが混じっているので聞き取りにくいです。
低音と高音をカットすると、聞き取りやすく耳が疲れにくくなります。
設定が分からない場合は無理にしなくても良いと思います。
波形をクリックして【Ctrl+A】で全選択します。灰色から青くなったら成功です。
【エフェクト】→【Filter Curve】の順にクリック。
緑色の線をクリックすると、【○】が表示されます。
ここをクリックしたまま移動させると特定の音域をカットまたはブーストさせることができます。
プレビューをしながら聞き取りやすいように調整をして、いい感じになったらOKをクリック。
これで下準備は終わりです。
③文字起こし
文字起こしをはじめます。
マウスで再生ボタンをクリックすると音が流れはじめますが、
いちいちマウスを使って再生・停止をしていては非効率なので、
キーボードのショートカットキーを使います。
- R = 再生・停止
- スペース = 一時停止・
- ←→ = ちょっと戻す・ちょっと進める。
- 【R】で再生。
- スペースで一時停止
- タイピング
- 分からない所は矢印キーでちょっと戻す。
- スペースで一時停止
- タイピング
の作業を繰り返すだけ!
1分から2分くらい文字起こしをしたら、逐次削除します。
間違えて最初から再生したり、かなり先を再生しちゃったりすると、
どこまで文字起こしをしていたか分からなくなる為です。
波形をクリックしたまま、左に移動させると波形が青く塗られていきます。
【delete】を押すと青く選択された部分が削除されます。
この作業を繰り返して、現在は文字起こしの作業を進めております。
とても大変です・・・
もっと楽な方法をご存知の方がおられましたら、教えて頂ければうれしいです。