【2019年】会報誌を電子書籍で出版します!【登録編】

2019年10月時点のお話です。

ヤイロチョウを守る会はAmazonでKindle本を販売しています。

めっちゃ大変だと思っていたけど、本当はカンタン!!

私が運営をしているヤイロチョウを守る会は会報誌を電子書籍化してAmazonで販売しています。

会報誌「ざま」の第4号がようやく出来上がりましたので、電子書籍化の手順をご紹介します。

電子書籍化ってめちゃくちゃ大変でめんどくさいと思っていたけど、そんなことありませんよ!

だれでも、簡単にできると思ってます。

教えてくれる人が誰もいないと苦労をしますが、私がかわりに苦労をしたので分かりやすくお教えしますね。

会報誌などを電子書籍で出版したい方の参考になればとても嬉しいです。

※私の環境:MacBook Late2011 High Sierra(10.13.6)

●必要なスキル

  • クリック・ドロップ・アカウントの意味が分かる。
  • Amazonに会員登録することができる。
  • WordやPagesでPDFファイルを作成することができる。
  • ダウンロードしたソフトウェアをインストールすることができる。

まずはAmazonに登録しましょう。

Amazonで電子書籍を販売するためには、会員登録をする必要があります。

みなさまはAmazonのアカウントをもっておられるでしょうか。

アカウントをもっておられない方はコチラから作成してください。

さぁ、ではAmazonのアカウントを持っているという前提でお話を進めます。

KDP(Kindle ダイレクト・パブリッシング)

KDPへアクセスして、サインインしましょう。

Kndleダイレクト・パブリッシング

Amazonのアカウントでサインインすることができます。

ここは出版社のようなサイトで、原稿をアップロードしたり、出版に必要な情報を入力したり、売上などを見たりすることができます。

まずは基本情報を入力しましょう。

サインインをすると以下のようなメッセージが表示されています。

【今すぐ更新】をクリックすると、2段階認証の画面に切り替わります。

電話番号を入力して【ワンタイムパスワードを送信】ボタンを押すと携帯電話にパスワードが届きます。

Amazonセキュリティコードを入力して【OK】ボタンをクリック!

以下のような画面に切り替わったら成功です。

どの国/地域にお住まいですか。

お住まいの国を選択して住所や連絡先を入力しましょう。

ここは特に注意することはありません。

登録してからも変更が可能ですので、ちゃちゃっと終わらせちゃいましょう。

支払いの受け取り方法

電子書籍の売上金の振込先を入力します。

だいたいの人はここでつまづいたりしないと思いますが、私はここでつまづきました。

ゆうちょ銀行が選択肢にないんです!

四万十市にはなんと三井住友銀行もUFJもみずほ銀行もないんですよね。

ネット銀行も必要性を感じていなかったので口座を開設していませんでした。

なので、ここで1週間くらい時間を取られることになりましたねー。

●選択することのできる金融機関
  • みずほ銀行
  • 三菱UFJ銀行
  • 三井住友銀行
  • りそな銀行
  • みずほコーポレート銀行
  • 埼玉りそな銀行
  • ジャパンネット銀行
  • セブン銀行
  • ソニー銀行
  • 楽天銀行
  • 新生銀行
  • SMBC信託銀行
  • 青空銀行

私はジャパンネット銀行の口座で登録しました。

「支払いの設定が完了していません」と表示されていると思います。

なんでだよ。と思いますよね。

「電子送金を利用できないマーケットプレイスがあります。」

とありますが、これはブラジルメキシコのことです。

「ブラジル人やメキシコ人に電子書籍を売りたい!」というのなら話は別ですが、

私は日本人向けに会報誌をつくっているので【いいえ】ボタンを押します。

すると上のようなメッセージが表示されますので、一番下にあるオレンジ色の保存】ボタンを押すと・・・

以上のメッセージが表示されたら設定完了です。これで売上金を受け取れるようになりました。

小切手による支払い

ここは自分はスルーしています。

ブラジルとメキシコで売りたい人向けの設定ですね。

無理に設定する必要はないと思います。

税に関する情報

どうして税務情報が必要なの?

Amazonはアメリカの会社です。KDPはアメリカのサービスです。

「Amazonサン、あなた出版者に所得とみなされる支払いをしてるでしょ?だから米国の税法に基づいて、出版者の米国法制下での税務情報を集めてくださいねー。」

と米国税務当局あたりから言われているそうなので、こういう項目があるみたいです。

じゃあ日本人関係ないじゃんよ!

そうです関係ないんです。

けどルールはルールなのでキチンと入力をしましょう。

この件については、のちほどご説明します。

あなたについて

最初の3問は簡単です。

  • お客様の納税区分はなんですか?→個人
  • 米国の税務上、あなたは米国人ですか?→いいえ
  • ステータスは仲介代理人、または別人のかわりに支払いを受け取る代理人、あるいは橋渡しするだけですか?→いいえ

税務上の身元情報

名前と住所を入力しましょう。

英語で書く必要があります。

入力し終わったら【完了】ボタンを押しましょう。

納税者番号(TIN)

ここで多くの方を苦しめてきたTINの登場です。

私も苦しめられました。

TINとはTaxpayer’s Identification Numberの略です。
アメリカで確定申告などをする場合に必要な、個人を特定するための番号です。
TINにはITIN、EINなど数種類あります。
ITINは個人、EINは企業や法人に発行される納税者番号です。
内国歳入庁(IRS)という米国の機関が発行・管理を行っております。

最初は「私は米国以外のTINを持っています」にチェックがついています。

みなさまTINはもっておられるでしょうか?

多くの方がもっていないと思います。私は持っていないので、このチェックを外しますと・・・

「なんで、TINを持っていないのですか?」と聞かるので、

「日本にはTINなんてないんですよ。」と答えましょう。

一番上の【私が税金支払い義務のある国では、居住者にTINを発行していません。】

がチェックされているか確認をして【続ける】ボタンをクリックしましょう。

の前に、



法定源泉税率(30%)の減免措置についてのご説明をします。

「TINが指定されていない場合、米国源泉所得に対する法定源泉税率(30%)の減免措置は適応されません。」

「なんか黄色い△のところに、ワケわからないけど、法定とか怖いことが書いてあるんだけど・・・」

「減免が適応されない?すぐにお金をどこかに払わないといけないの?」

と私は最初思いました。一番破壊力のあるワードです。

どういうことかというと、

アメリカで売り上げがあった場合、売上金から30%を源泉徴収として差し引きますよ。

ということです。

アメリカ以外で発生した売上金やロイヤリティに関しては関係ありません。

問い合わせをしたところ、以下のような回答がありました。

<源泉徴収税について>
TINを入力せずに税の情報を登録した場合、通常、30%の米国源泉徴収税がAmazon.com のロイヤリティに適用されます。
適用される米国源泉徴収税が30%の場合、それは米国のAmazonマーケットプレイスである Amazon.com で30%の税が適用されていることを示しております。
日本のAmazon マーケットプレイスである Amazon.co.jpで購入された書籍の場合、30%の税が引かれることはございません。

ということなので、今すぐどこかにお金を支払ったりする必要はありません。

もし仮にアメリカで電子書籍が売れたとしても、自動的に差し引かれるので、自分で手続きを行う必要もありません。

私の場合は海外をターゲットにしていないので、このまま手続きを進めることにします。

もし売れちゃったとしても微々たるものでしょうからね。

30%も持っていかれるのはイヤだ!という方へ。

私の場合は会報誌なので、アメリカで売れる可能性は0パーセントに近いですが、写真集とかの販売を考えている方だと日本以外にも発信したいと考える方もおられるかもしれません。

もし仮にアメリカで本がたくさん売れて、かなりお金を稼いだ場合、アメリカに税金を持っていかれて、日本でも税金を支払わなければならなくなります。

いわゆる2重課税というやつですね。

「そんなのイヤだ!」という方はTINを取得して、減免措置をとることをおススメめします。

日本とアメリカは「日米租税条約」という条約を結んでおり、きちんと手続きを行えば「税金を納めるのは日本だけでいいですよ。」

となるんですね。

そもそもこの「税務情報に関するインタビュー」はその為の手続きだと思います。

だけどややこしいし、めんどくさいんですよね。

EINは仕事で取得をしたことがあるんですが、ITINはまだ取得したことがありません。

時間があれば取得しようと思いますので、お楽しみに!!

あぁ、でもパスポートが必要なんですよね・・・

TABLOGさんの記事がとっても勉強になるので、参考にしてみてください!

Amazon Kindleの電子書籍を出版するためのITINを取得する方法

マイナンバーってTINじゃないの?

マイナンバーはTINではありません。
「マイナンバーって納税で使うしTINみたいなものだから、ここにはマイマンバーを入力したらいいんじゃないの?」と思われるかもしれません。
記事によっては、TIN値の項目にはマイナンバーを入れたらいいよ!というものがあったので、
Kindleダイレクト・パブリッシングに問い合わせて下記のようなお答えをいただきました。
個人のマイナンバーについては、法令上取得及び第三者に提供できる場合が限定されており、米国の税制対応目的で収集・提供することは法令の目的に含まれていません。
マイナンバーは日本の法律で定められているものとなるため、IRSの方針に関わらず、マイナンバーを提供できる場合に「外国税務目的」が含まれていない以上、W8 Form等のために出版者は税務情報に関するインタビューでマイナンバーを使用できないことになります。したがって、アマゾンとしても、上記目的でマイナンバーの提供を受けることはできません。

でも実際にマイナンバーを入力して、法定源泉税率が0%になったよ!という記事も見たので、その件についても問い合わせてみました。

オンラインの税務情報に関するインタビューでは、画面の指示に従って操作することで、納税者の識別情報を作成できます。情報の入力を完了すると、米国の出版者には Form W-9 が生成され、米国以外の出版者には Form W-8 という書類が生成されます。
つまり、このオンラインのインタビューは、あくまでも煩雑な書類をオンラインで作成するためのツールに過ぎず、ご入力いただいた情報の正確さについては、お客様にて管理していただいております。
そのため、Amazonがご提供を受けかねている個人のマイナンバーをお客様にて入力された後、どのような税率処理が行われうるかについてはわかりかねる内容となります。

間違っていても、そのままスルーしますよ。ということみたいです。

なのでマイナンバーを入力して、法定源泉税率が0%になっていても、実際にアメリカで売上があった場合は書類の不備が見つかって間違ってますよー。となるかそのまま30%差し引かれることになるのではないでしょうか。

あと少しで手続き終了!

署名して送信

【私が税金支払い義務のある国では、居住者にTINを発行していません。】

がチェックされているか確認をして【続ける】ボタンをクリックすると、「署名をしてね!」と言われます。

ここは英語でフルネームを入力しましょう。

そして【保存してプレビュー】をクリック!

フォームW-8BEN

うわー!ラスボス感がハンパない!!

これは「W-8BEN」という名前の書類です。

タイトルは「アメリカの源泉徴収における受益者の海外在住の証明書」

「私は日本に住んでいるので、日本での売上に関しては勘弁してください!」

といったり、

「納税者番号持っているので、アメリカで源泉徴収されないように手続きをします!」

というための書類ですね。

今までに「税務情報に関するインタビュー」に打ち込んできたことが、自動的に入力されています。

なので英語で入力する必要があったんですね。

間違いがなければ、【フォームを送信】をクリック!

送信が無事に終わりますと、上のようなメッセージが表示されますので、【インタビューを終了】をクリック。

マイアカウント税に関する情報の表示が変わっていたら、登録手続きは完了です。

おつかれさまでした!

 

次は原稿データ作成編です!