【農家になるには?】そうだ、シシトウ農家になろう!【小さい農業】

シシトウ農家になる!

あまり良い思い出がないけれど・・・

大阪から四万十市にUターンして2年間ほど、実家の手伝いでシシトウの栽培をしていました。

父親の元で収穫やパック詰めなどの作業をしていましたが、どうにもこうにもならない問題がありました。

早起きができない・・・

シシトウの収穫はだいたい朝の5時からはじまります。

しかし小さい頃から早起きが大の苦手なので、これはとても辛かった思い出があります。

きっかけは農作業ヘルパー

早起きを克服!

シシトウ栽培をやめて数年後。

生態系トラスト協会さんでお世話になったり、用務員をしたり、いろいろな仕事を転々としました。

そして24歳だった私は、いつのまにか30歳。

現在は農作業ヘルパーとして、ハウスでピーマンの収穫をしています。

季節にもよりますが4時半〜6時半に起きる生活を続けていたら、早起きにも慣れました。

これまでには考えられなかったことなので、とても驚いています。

私がお世話になっている農家のSさんは神奈川県から移住された方で、元商社マンという経歴。

今年で3年目の農家さんです。

現場で働きながら、農業の話や販売についての話を聞かせてもらううちに、

自分の中にあった農家に対する気持ちが少し変わりました。

農家って自由なんだ。

今までは農協に野菜を出荷する場合は、農協にしか出荷しちゃダメだとなんとなく思っていました。

でもSさんは、市場や直販所を利用する他、近隣のレストランに営業に行ったりしていて、

「そういうこともしてもいいんだ!」とまさに目からウロコでした。

なにも知らないというのは恐ろしいですね。

(けっこう自由なもんなんだな。)と思ったら、

「自分のスキルを生かした販路作りができるかもしれない。」

という気持ちが湧いてきたので、過去に経験のあるシシトウ農家になろうと決めました。

青年就農給付金は活用しない!

でも農家ってどうやってなるのか分かりませんでした。

どこからが農家でどこからが農家じゃないの?

だれかに認めてもらわないとダメなの?

給付金の存在は知っていましたが、実態がよく分からない・・・

ということで、農協が主催の新規就農相談会に参加したりもしました。

農業次世代人材投資資金は中山間地域で就農したい人向けの制度ではない。

いろいろ話を聞いて思ったことは、圃場が狭い中山間地域で活用できる制度ではないなということです。

経営が安定するまでお金の支援をしてくれますが、年間の農業収益が250万円必要です。

「四万十市における経営類型の目安」によると、シシトウなどで年間250万円の収益を出すためには、

シシトウ:5畝/冬ブロッコリー:5反とあります。

1反が100m×100m、一畝が10m×10mなので5反5畝って結構広いんですよね。

私が住んでいる集落では広い田んぼで2反くらい。

でもそんな良い圃場はお米を作っているので借りれません。

つまり3畝〜5畝くらいの小さな放棄地を5反5畝分かき集める。

ということになるのでしょうが、効率が悪すぎます。

ということで青年就農給付金は諦め、小さい農業を始めることに決めました。

シシトウ農家へのはじめの一歩。

農地を決めよう!

運がいいことに山崎家には全部で5反くらいの農地があるので、農地を決めるのに困りませんでした。

農業機械も一式揃っているので最低限の出資金でスタートすることができます。

ということで耕作していない3畝くらいの田んぼを活用して「ヤイロチョウ農園」としてやっていきます!

農協の通帳をつくろう!

売上の振込や、掛けで購入した際の引落し先となる口座が必要です。

どこでもOKというワケではなく、農協の口座が必要です。

私は最寄りの農協出張所で口座開設をしました。

記入することは名前と住所くらいなので、あっという間にできあがりますよ。

記入書類

  1. 口座開設申込書
  2. 印鑑届

必要なもの

  1. 印鑑
  2. 免許証

売上の振込先・掛売りの設定をしよう!

口座ができたら、売上を振り込んでもらえるように登録しなければいけません。

また資材などを購入するときにツケで購入できるようにしましょう。

この手続きは農協の販売課に行って手続きをしました。

地域によって、手続きの流れが違うかもしれませんので、最寄りの農協または出張所で確認しましょう。

 

苗の注文と肥料・資材の注文をしよう!

ここまでの手続きが終わったら農家エントリーはほぼ終わりです。

次に苗の注文をする必要があります。

誰にするのか?

私は「指導員さん」と呼ばれる農協職員さんに注文しました。

栽培する作物や地域によって担当する方が違うみたいですね。

 

指導員さんから電話があり、

植え付けをする畑の様子を見てもらった上で注文しました。

 

苗は受注生産になるので、12月25日までには注文したほうが良いと思います。

 

つづく!