だるま夕日レポート~オーディエンスと一体感が味わえる幸運の夕暮れ~【高知県宿毛市大島】

だるま夕日レポート2023

みなさま、あけましておめでとうございます。
2022年は、いかがお過ごしたでしょうか?
私はパートナーのポミちゃんが新型コロナウイルスに感染しまして、
濃厚接触者らしく振る舞うために、自宅にこもったりしていました。
年が明け2023年1月2日。
私の待機期間が終わる当日。
ヤイロチョウを守る会の理事を司って下さっている、
KIMさんが栃木県からはるばる訪れて下さいました。
朝の9時に検査キットで陰性を確認して、
高知県中土佐の大正市場で合流。
シラス丼を食べながら、旅程を打ち合わせ。
目的は「だるま夕日を見る」に決定。
私は高知県四万十市うまれ。
だるま夕日で有名な宿毛市はお隣。
でもだるま夕日は見たことがありません。
見たいと思ったこともありませんでした。
なぜなら、だるま夕日は自然現象なので、
オーロラのように現場まで行っても見ることができず、徒労に終わる可能性があるからです。
地元民はわざわざ行かないあるある、ですねぇ。
結果として、だるま夕日は見ることができました。
ガイドの腕の見せ所。
といっても半分くらいは雲で隠れて、絵ハガキのようにはいきませんでした。
自然現象の名所絵ハガキの写真を見ると本当にすごいなと思います。

咸陽島公園にて

だるま夕日が見られるスポットはいくつかあるみたいですね。
・だるま夕日が見える場所 – 宿毛市HP
私は地理が好きなので、陸繋島が見れる咸陽島(かんようとう)公園を会場に選びました。

・咸陽島公園 – 宿毛市

キレイなトイレがあって、ビーチバレーができる砂場も設置されている管理された公園です。

日の入り時刻は17時14分

会場に到着した時刻は16時40分頃。

日の入り予定時刻の30分前でしたが、50人以上は人がいたと思います。

バズーカみたいなレンズをつけたカメラもズラリと並んでいました。

この日はお昼から雲一つない空模様だったので期待が高まります。

16:44
16時44分の段階では、「まだまだ時間がかかるねぇ。」といった感じでした。
寒いので車の中で待機。雲もなくていい感じです。
公園では子どもたちが遊具で元気に遊んでいました。
17:03
17時になると車がぞろぞろと駐車場にやってきました。
地元の帰省組でしょうか。日の入り予定時刻の15分前になると人が増えはじめます。
17時頃に会場に着いていたら車をとめるのに苦労したかもしれませんね。
太陽が沈み始めると、水平線の向こうから雲が出現。
太陽が少し隠れてしまいました。
「なんでだよぉ~!!」
と会場のアチコチから声があがります。
太陽の光のせいで見えにくくなっていただけで、赤丸の中にあるような薄雲が水平線全面に広がっていることに会場の人たち全員が気が付いた瞬間です。
17:06
少し雲に隠れた太陽ですが、3分後には脱出。
会場から安堵の声が聞こえてきますが、どう考えても油断できない状況。
17:08
日の入り予定時間まで、あと6分。
このあたりから会場に妙な一体感がうまれはじめます。
17:08

しかし現実は残酷。

またも雲がかかってしまいました。

しかも太陽に下に、けっこう濃い目の雲がある、

ような気がする・・・。

17:09

みんなの期待を知ってか知らずか、太陽が隠れはじめます。

「もうだめだぁ~!」

会場のどこかから声が聞こえてきました。

 

あきらめる人。

雲のいたずらを逆にほめる人。

ガッカリして笑う人。

あきらめていない人。

17:10

いろいろな人の気持ちに答えて、再び太陽が登場。

なんという演出。

「また出てきた!」

そんな声が会場のアチコチから聞こえてきます。

これはワクワクがとまらない。

17:10

水平線に近づくにつれ、海に太陽の光が反射されはじめました。

(なるほど、この状態のまま沈むと、だるまになるのか。)と納得。

だるま夕日が見れた!

17:11

17時11分。

だるま夕日を見ることができました!

沈みゆく太陽はとてもトロトロ。

大きく育った線香花火のよう。

実際のところ見れると思っていなかったので、感動しました。

17:12

1分後にはサヨウナラ。

また明日。

まとめ

だるま夕日をはじめて見に行って観測することができたので、新年から縁起が良いです。

だるま夕日を見たい方は日の入り30分前には会場へ到着しておいた方がいいかもしれません。

15分前だと場所によっては駐車するのに時間を取られる可能性があります。

 

だるま夕日が出現する時間はおよそ1分。

あっという間のできごとなので、少しでも遅れたらアウトだということが分かりました。

5分くらいは、だるまでいてくれると思っていたのですが甘かったです。

 

予想と大きく違っていたのは雲ですね。

上空の雲よりも、遠くにある雲に影響されるということが分かりました。

しかも太陽が沈みはじめると周辺の雲の姿が見えなくなるというのは驚きです。

見ている方からすると突然に雲が現れる感じなので、気象衛星画像のチェックが大切だと思います。

「今日は雲が多い日だなぁ」と思ったら、行かない方が無難かもしれませんね。

 

会場はとても寒いので防寒対策は必要以上にした方がいいと思います。

寒い思いをして待ちに待って、あげくに見れない可能性がありますからね。

 

だるま夕日が見れるのか、見れないのか。

そんなドキドキを会場の人たちみんなで共有して、

太陽や雲の動向に一喜一憂する体験はとても満足できるものでした。

 

だるま夕日が見える場所。

そこには神秘的な自然現象がある。

そして見ず知らずの人たちと不思議な一体感を味わえる瞬間もある、

高知県宿毛市咸陽島公園。

だるま夕日が見たい方は足を運んでみてはいかがでしょうか?

おわり。

だるま夕日が見れる確率

だるま夕日を追いかけ続けて15年の向井さんによると、コンディションの良い日にだるま夕日が見える確率は大体50%とのことです。

・「だるま夕日」追い続け15年 神戸の写真愛好家、撮影の成功率を上げる独自の「仮説」を検証中