【How To】サラリーマンのためのローマ式十字架刑マニュアル

私は仏教・キリスト教・イスラム教など、宗教についての本や動画を見ることが多いのですが、

ローマ式の十字架刑マニュアルがとても興味深かったので、まとめてみました。

参考にした動画は、ハーベスト・タイム・ミニストリーズHarvest Time Ministriesさんの、

『十字架のことば(1)―イントロダクション―』です。

 

明日、磔刑に処される社員さんが不安にならないために、

明日、社員に対して磔刑を宣告しなければならない管理職の方々の、

お役に立てばうれしいです。

この記事にはグロテスクと思われる方もおられるであろう画像が含まれます。

十字架を立てる場所を決めよう!

十字架刑は見せしめの刑罰です。

江戸時代にあった市中引き回しの刑のようなもの。

なので人通りの少ない場所に十字架を立てては意味がありません。

こういう場所に十字架を立ててしまったら意味がありません。

気をつけましょう。

豆知識
十字架刑は苦痛を長引かせて死に至らせる工夫が随所にある残酷な刑罰。
死刑になるほどの重罪を犯してもローマ市民には適応されませんでした。
ユダヤ人など、ローマの市民権を持っていない人に対して適応された刑罰だそうです。

有罪宣告をしよう!

十字架刑はとても残酷な刑罰です。

なので誰彼かまわず磔(はりつけ)にすることはできません。

まずは罪を犯した人に対して有罪判決を下しましょう。

刑場まで十字架を運ばせよう!

有罪判決を下したら、受刑者に十字架を背負わせ刑場まで歩いて運ばせます。

その時は罪状書きを首からぶら下げさせる必要があるので、忘れないようにしましょう。

首からぶら下げる事が何らかの事情でできない場合は、罪状書きを持って先頭を歩かせる担当者を決める必要があります。

見せしめの刑なので、なるべく人通りが多い道を選び、多くの人が集まるように工夫することも大切です。

 

背負わせる十字架ですが、横木だけにする必要があります。

十字架は縦木と横木で構成されています。

映画やマンガなどでは縦横両方を組み合わせた本当の十字架を負わせていたりしますが、

これは重たすぎて物理的に不可能なので注意が必要です。

 

十字架の素材はオリーブの木が望ましいですが、

日本の場合だと固くて丈夫なシイやカシがいいかもしれませんね。

刑場に到着したらムチで打とう!

刑場まで十字架の横木を運ばせたら、服を脱がせてムチで打ちましょう。

ここで使用するムチはフラグラムと呼ばれるものを使います。

amazonには売っていなかったので自分で作る必要があるかもしれません。

ムチの当たる部分に、獣の骨や金属の破片などが埋め込まれているので、

打つと同時に肉をズタズタに引き裂くことができます。

釘付けにしよう!

立てた十字架にいきなり打ち付けるワケではありません。

受刑者を横木の上に寝かせて、手首あたりに釘を打ち付けます。

手のひらに打ち付けるワケではないんですね。

手のひらの骨はもろいので、体重を支えることができないからだそうです。

 

ここで注意しないといけないのは、釘を打ち付ける場所です。

十字架刑は見せしめの刑。苦痛を長引かせる刑罰です。

 

なので動脈など、大きな血管を釘で貫いてしまうと出血多量で亡くなってしまいます。

それでは見せしめの意味がなくなってしまうので、大きな血管を傷つけないようにしましょう。

 

縦木と横木を合体させよう!

横木に受刑者を釘で打ち付けたら、すでに立ててある縦木にはめ込みましょう。

縦木にはコの字型の切れ込みがあるので、そこまでロープで引っ張り上げて合体させます。

 

アントネッロ・ダ・メッシーナの傑作『キリストの磔刑』を見ると「高いので大変そう!」

と思うかもしれませんが、実際はこれほど高くなかったそうです。

何回も言うように見せしめの刑なので、ほぼ水平の目線をちょっと上げたところ辺りに受刑者の顔がある。

それくらいの高さだったそうですね。

縦木と横木を合体させたら、こんどは足を釘で打ち付けます。

ここも手と同じように大きな血管を傷つけないようにしましょう。

※縦木にイスはついていますか?

長く苦しめる為に縦木には椅子を付けてあげましょう。

止まり木のような簡単なものでOKです。

鎮痛剤を与えよう!

釘で打ち付けられているワケですから、受刑者は相当痛いハズです。

なので鎮痛剤を与えましょう。意識を長く保たせる役割があります。

といっても近代的なお薬などではなく、酸っぱい葡萄酒です。

受刑者の最後

十字架刑の主な死因は窒息死です。

呼吸をするためには、体を伸ばして肺を膨張させなければなりません。

しかし釘で打ち付けられているため、呼吸をする姿勢を保つだけで激痛が走ります。

加えてムチ打ちによる出血及び衰弱で、自分の体重を支えることができなくなります。

こうなると横隔膜に負担がかかり呼吸すらままならなくなっていきます。

血中酸素濃度が低下し、最後には心臓の動きがとまり絶命してしまいます。

受刑者の死期を早めたい場合

絶命までは何時間も、ひどい場合には数日かかることさえあったようです。

人によっては「苦しむ姿を何日も見たくない!」という方もおられると思います。

その場合は脛(すね)の骨を折りましょう

ショックで絶命するみたいです。

まとめ

イエス・キリストが生きていた時代。

ローマでは十字架刑の手順が完全にマニュアル化していたみたいです。

ということは刑の執行者はマニュアルを読むまたは聞かされていたということになります。

ということであまり宗教的な話題を出さずにローマ人側の立場から十字架刑についてまとめてみました。

執行人の立場からまとめることで、十字架刑の残酷さが際立つのではないでしょうか?

十字架にかけることも、かけられることもない時代が続くことを祈ります。

 

図の引用元:Análise Médica da Morte Física de Jesus Cristo