【農家ブランディングまでの道】プロダクト・ベネフィットを発見しよう!(ep.5)

第4話解説:

私は言葉で理解しようとするばっかりで、

心で理解することを疎かにしていた。

心の奥から実在する人物だと、みなすことができなかった。

藤原雅人はこの世界のどこかに、いる。

これが私の新しい信仰だ。

ヤイロチョウ農園は藤原雅人が家族と一緒に幸せに暮らせるよう、

すべてを表現する。それはまるで石のように固い意志でもある。

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パラメーターメニュー

教科書によると、ブランドを起動させるためには14ものDNAの値を設定しなければならないとあります。

14項目のパラメーターを設定するのは大変です。

ゲームでもメンドクサイくらいですよ。

 

使用する教科書はコチラ↓↓

ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと 

 

■設定値

①ターゲット・オーディエンス

藤原雅人の家族

姿勢:友愛的

媚態:尽くす

方法:全てを表現

② プロダクト・ベネフィット

③ ブランド属性とブランド価値

④ ブランド・パーソナリティ

⑤ブランド・ビジョン

⑥ブランド・プロポジション

⑦市場での位置付け

Fact&Craftsmanship

⑧ブランド・プロミス

⑨ブランド構造

⑩ブランド・エクスペリエンス

⑪トーン・オブ・ボイス

⑫ブランド名称

⑬ブランド・ストーリー

⑭タグライン


②プロダクト・ベネフィット

教科書にはこうあります。

・消費者の利点やメリットを考える。

・なぜ、消費者は、このブランドのサービスを選ぶのか?

求められること

・時代や環境、トレンドなどを読み取り、洞察すること。

・同時にサービスの本質とも合致しなくてはならない。

・自分がターゲット・オーディエンスでない場合、自分がターゲットでないことを認識して、ヒアリングをしながら慎重に考える。

ダメな例

・自分がターゲット・オーディエンスでないのにも関わらず、自分の主観で考えること。

 

自分の主観で考えてはダメらしいので、

今回は江戸っ子に登場して頂きましょう。

尽くすことが選ばれる理由になるわけじゃねぇ!

藤原雅人には満足してもらいたいねぃ。

てやんでい。

おめぇさんも満足したいと思っているんだろう?

べらぼうめ。

 

なんつったって美人な女房と可愛い子供。

3人より集まった良い家族じゃねぇか。

雅人を幸せにすることが、おめぇさんの幸せだってかい。

雅人のために全てを表現するのが、雅人の幸せだってのかい?

頼まれたわけでもねぇのに、てめぇの都合で勝手に全てを表現して、

いったい何様だって言ってるんでい、べらぼうめ。

ブランディングだかなんだか知らねぇが、

そんな身勝手な押し付けに加えて誠実さがなかったら、

ブランディングというものは鬼か悪魔の遊びに違いねえや!

まぁ、おめぇさんはFact&Craftsmanshipらしいから、まだ人間らしいやな。

 

他人を幸せにするってことが、どういうことか、おめぇさんはご存じだってのかい?

雅人のことをおめぇさんはどれくらい知ってるのかって、言ってるんでぃ。

教えてやろうか?

雅人の月収は約24万円っていうじゃねぇか。

奥さんは2歳の息子のお世話がてぇへんだってことで働いちゃいねぇ。

フリマアプリでお小遣いを稼いでいるっつう噂があるが、それは知らねぇよ。

奥さんの悩みなんて、おめぇさんにはとんと見当がつかねぇ話だろうねえ。

待機児童問題に直面しているなんて泣かせるじゃねぇか。

パートに出たいと考えているのに、世間がそれを許しちゃくれねぇ。

子どもに罪があるワケでもねぇ。

何か悪いことがあるんだとしたら、そらぁお天道様が悪いんだろうよ。


本紹介:異邦人(カミュ)


エピローグ

私は満足したいらしい。

そして藤原雅人が満足することで、

はじめて私は満足を得られるらしい。

それは、まっことそうである。

 

私は藤原雅人に対して一方的なお願いをしない。

ヤイロチョウ農園は藤原雅人に対して、

ファンになって頂くために、全てを表現する。

WEBメディアをコアにおき、

様々な手法・技法を用いて情報を発信する。

その情報の多くにはエンターテイメント性が含まれている。

 

そのエンターテイメント性の特異さが、

ヤイロチョウ農園の強みであり、選ばれる理由だ。


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次回予告

『私は機械?機能と感情の間でゆれる。』

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