【農家ブランディングまでの道】ターゲット・オーディエンスを決めよう!実践編① (ep.3)

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ヤイロチョウ農園のターゲット・オーディエンス

さぁ、誰にしようかな。

このターゲット絞りは(誰でもいいのかなぁ)

という気持ちになりますよね。

恥ずかしいというか、

申し訳ないというか。

ごめんなさい。

ということで、フリー写真を引っ張ってきて、

そこから想像を膨らませることにしました。

人種は日本人にします。

この人に決めた!

待ち合わせ2時間経っても誰もこないと思ったら明日の予定だったのフリー素材

 

でも困っている顔をしているのが、なんだか可哀そう。

Photoshopのニューラルフィルターで笑顔をプレゼント。

ヤイロチョウ農園からのサービスだよ。

眉毛が困ったまま笑顔になってしまいました。

待ち合わせ時間から2時間経ったあとで、明日の予定だったことに気が付いた瞬間。

みたいになってしまいました。

すぐ怒る人は苦手なので、怒りのパラメーターを最低まで下げて、

ついでに驚きのメーターもMAXまで下げて、笑顔100%の表情にしました。

「まぁ、ええか」と達観の境地に立ったような面持ちですね。

私は田舎で野菜を育てているので、都会の方にアプローチするのが得策かもしれません。

人口も多いですしね。

こういうことで主人公が決まりました。

名前と年齢を決める

藤原 雅人  32歳

いろいろ決める

身長176cm
性格信頼できるが、ときおりおっちょこちょい。

切り替えが早く合理的な判断ができるが成功率は中の下。

好きなモノワイン、グランピング、クラシックカー
好きな本ハリーポッターシリーズ
嫌いなモノタバコの匂い、犬
過去関西大学社会学部卒業

子どものころ犬に右手首を噛まれたことがある。

高校生のころ、海で波にさらわれそうになったことがある。

23歳で結婚。26歳で一児の父となる。

家族構成本人・妻・子
宗教無宗教(実家の墓は浄土真宗)
休日の過ごし方散歩・読書・キャンプ

とりあえずこれくらいにしておきます。

さぁ!

 

これから何をすればいいのでしょうか?

ここまでは簡単なんですよね。

問題は藤原雅人さんに、どんな物語を売るかなんですよ。

実績のある方法論に基づくと、こういう戦術になるになると思います。

参考動画:商品を売るか、物語を売るか-西野亮廣

 

悩みにフォーカスして、それを解決する物語なのか、

希望にフォーカスして、夢が叶う物語をプレゼントするのか。

 

王道は「悩みにフォーカス」なので、こちらにします。

藤原雅人さんに悩みをプレゼント。

なやみ

東京都:藤原 雅人(32歳・男性)


 

まったく思い浮かびません。

教科書をみてみましょう。

・この商品はどのような“人”が買うのか?

・このサービスはどのような“人”が利用するのか?

ここで藤原雅人さんの悩みが思い浮かばない理由が分かりました。

ヤイロチョウ農園の方向性がハッキリしていませんでしたね。

ヤイロチョウ農園は「商品」と「サービス」、どれを推していきたいのか。

商品 or サービス

 

答えを「商品」とするのなら簡単です。

★栽培するお野菜

それ以外に増やす予定は今のところありません。

そして多くの農家の方々が選択するルートでしょう。

 

しかし私は、

感情と必要性のバランスを取りながら、

深いメッセージをニッチに投げる。

というマインドセットでプレイしているので、

ここはあえて「サービス」を選んでみます。

サービスの定義付け

サービスを選んだので、サービスについて少し勉強してみましょう。

サービス

[名](スル)

人のために力を尽くすこと。奉仕。「休日は家族に—する」

 商売で、客をもてなすこと。また、顧客のためになされる種々の奉仕。「—のよい店」「アフター—」

 商売で、値引きしたり、おまけをつけたりすること。「買ってくだされば—しますよ」

 運輸・通信・商業など、物質的財貨を生産する過程以外で機能する労働。用役。役務。

引用:デジタル大辞泉

③と④は違う気がします。

②は悪くないですが、現状の先に観光農園などが見えてきそうなのでやめておきます。

新型コロナウイルスが収束するまでは、なかなか難しいサービスだと思います。

 

残ったのは①です。

これで決まりました。

ヤイロチョウ農園は人のために力を尽くします。

農園が人のために力を尽くす??

これは、難しい!

 

ぱっと思いついた動画がコチラ。

参考 9:15~

どうやらアメリカにはH-2Aビザというものがあるらしいです。
それを取得したメキシコ人を雇い入れるトマト農家の話。
やり手感バッキバキのマダム。
通称「トマトクイーン」が、H-2Aビザの制度について簡単な説明をしてくれます。
「労働者には無償で住居を提供しなければならない」とのこと。
しかも仲介業者が搾取しないよう、徹底した法制度が整えられているそうです。
それに加えて最低賃金は雇い入れる側の国民の一般平均よりも高い。
天候不順で休みが続いても契約期間中の就業日の75%の雇用時間は保証しなければならない。
労働者の往復の旅費の負担。
などなど。
これは日本のニュースで見られる「外国人労働者の悲惨な実態!!」みたいな報道と比べると、
そういった厳しい基準をクリアしながらも農業経営を続けるトマトクイーンは、
「雇われる人ため」に力を尽くす農家なのでは?
と思いました。
もちろんそれだけに力を尽くしているわけではないでしょう。
トマトの栽培にも力を尽くしているに決まっています。
それは考えるまでもないのです。
トマト農家なのですから。
となると先ほど私が「商品orサービス」で悩んでいたのはムダということになります。
考えるまでもないのに、どうして悩んでしまうのか。
理由は選ぼうとしたから。
選ばなくてもいいんです。
テレビゲームのRトリガーとLトリガーみたいなもので、
戦術に合わせて推すものを使い分けるのでしょう。
今回は長くなったので、また次回へ!

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次回予告

「ヤイロチョウ農園は藤原雅人に尽くします!」
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