【夏祭り①】心を蝕む盆踊り大会。踊る阿呆に見る阿呆。準備を進める大阿呆。【開催までの流れと予算案の公開】

 はじめに

みなさま。
夏がやってきました。
夏といえば盆踊り。
私が暮らしている集落には夏祭りの実行委員会があります。
その名も「盆踊り大会実行員会」
その会長を私が務めさせて頂いてます。
先代からバトンを渡され、バトンを渡す先が見えない真っ暗闇のなか、
手探りで準備をすすめ、たくさんの方に助けられて1回目は無事終了。
2回目は台風直撃で中止。
3回目・4回目は新型コロナウイルス直撃で中止。
5回目は村の集会で長(おさ)たちに「住民アンケートを取って決めたら?」
と言われたのでアンケート集め、その結果は開催を希望する声が反対を上回った!
とあいなった頃に集落内で新型コロナウイルスの大流行。
私はアンケート結果を握りつぶし、複雑な気持ちで中止を宣言。
そして2023年を迎えたわけです。

6月11日。村の集会で時計の針を進めた。

このまま開催せずにぬる~っとフェードアウトするのも一つの手かとも思いました。
村の行事ごとではよくあるやつです。
最初は意気込んであれやこれやおもてなし。
1年目・2年目は丁々発止だけど、回を重ねるごとにマンネリズムが流行り病のように蔓延しはじめ、
膨れ上がったおもてなし心にヤル気は押しつぶされて、めんどくささ が募るばかり。
人の手は毎年減るばかりで・・・・
と愚痴ばかり言っていても仕方ない。
私はなんと、班長さんでもあるので村の集会に足を運んだのが6月11日。
村の集会の様子
集会場所には村の長(おさ)や班長たちが集まり、円卓を囲んで全員けだるそうにしています。
それぞれの報告が終わり、その他の件で私は手を上げました。
やまさき「今年は、盆踊り大会どないしますか?」
村の長(おさ)たち「やるなら、やれ。やるなら民たちも協力はするだろう。」
※この会話はイメージです。
極端に簡略化された内容であり、
村の長たちが高圧的であるというわけでは一切ありません。
「ありがたきお言葉ありがとうございます。」
そう言って私は集会所を後にしました。
2023年。
村の盆踊り大会、開催決定。
私の中の時計の針が、カチリと進む音が聞こえました。

お知らせしなければ、心を病んでしまう。6月19日

そうとなれば急いでプロジェクトに取り掛からなければ!
何をすればいいのか2年以上やらないとすっかり忘れています。
とりあえず村のみんなに知らせなければ!
そこで私は広場へ行き、木製の物見やぐらに登って鐘を打ち鳴らしました。
遥か遠くには一筋の煙が立ち上っています。
野伏(のぶせり)がなにか煮炊きをしているのでしょう。
そんなことを考えながら、パソコンを開いてお知らせ文章を作成。
集落の班の数+保存分を印刷。
その後、区長さんのお宅へポストイン。
これで回覧板を回してもらう準備はバッチリ。
回覧のお願いも集会の際に区長さんに伝えています。
どんな噂がめぐるのか。
ちなみに今年から、おもちなげは中止にしました。
業者さんに頼んだら9万円くらいかかるし、
地域の方に協力してもらうには負担が大きすぎて続かない。
朝5時から羽釜でもち米蒸すなんてとても・・・
そもそも「踊る」がテーマのイベントなのに、
もちを投げる意味がわかりません。
あれば楽しいのはわかるけど、なくてもよい。
なるべくコンパクトにまとめて、マニュアルをつくって、
次の世代にバトンを渡しても嫌な顔をされないくらいに運営体制を盤石しなければ、
いつまでたってもこの役から抜け出せないと考えるからです。
派手なことをやるのは、仕組みが整ってからがよいでしょう。
”役”のイメージ 引用:進撃の巨人-諫山創

突撃!地元の保育園  6月25日

さぁ、お知らせが終わったので保育園に突撃!
私の村の盆祭りは「盆踊り大会」なので、夜に集会所で踊りの練習をします。
ダンストレーニングをしたのち、本番の大会に挑むわけです。
子供向けの選曲と振付けは、先代の頃から保育園の先生にお願いしていたみたい。
先生のサビ残問題など何を考えだすと、考えすぎちゃって心を病むので慣習に乗っかかります。
なぜ慣習が人々を支配するのか?それは心が楽だから。
なにはともあれ、お知らせの紙をもってお願いをしました。
園長先生も前回開催したときとは違う方。
毎年開催していた時分には盆踊り大会の件に関して引継ぎもあったようですが、
空白の期間が長すぎました。
詳しい先生に聞いてみるとのこと、そして時間的に負担をかけることになるので、
その場はご協力のお願いという形にして帰宅。
後日、確認の連絡をしなければ。

次回 パーティーメンバーを集めるために集会所に行っても冒険者ギルドとは違うため基本的には誰もいない

さぁ、村を冒険しよう!