集会所で『夏休み子どもアニメ祭り』をやってみた。

2年連続の盆踊り大会中止!

私は3年前に地域で盆祭りを主催している「ほたるの会」の会長の引き継ぎました。

現在は「おおゆう盆踊り大会実行委員会」と名前を変えております。

 

地域の子どもたちが大きくなって他県に出ていっても、ふとした瞬間に村の盆祭りを思い出し、

地元に帰って来たくなるような思い出を残したく、不慣れながらも盆祭りを主催しています。

 

3年前に、なんとか1回目の盆祭りを行い「これから運営を盤石にしていこう!」

と思った翌年、台風の直撃で中止!

その時は人手も少なく準備も大変なので(1年お休みするくらいがちょうどいいかもね)

と思っていましたが、今年はなんとコロナ直撃。

 

え??

 

こればっかりは実行委員会だけではどうするか決められないので、

地区の役員会にはかったところ、区長含め出席者全員が「中止にしよう」というご意見だったので、

今年も開催しないこととなりました。

 

休みも少ねぇ、プールもねぇ、花火大会やりゃしねぇ。

かわいそうなのは子どもたちです。

夏休みは少ない。

監視人の講習会が開けないのでプールも開放しない。

花火大会も開催されない。

ただでさえ娯楽の少ない中山間地域で、

夏休みのメインイベントがことごとく潰れていったらさぞかしファックだろうなぁ・・・・

と思い「夏休み子どもアニメ祭り」を開催しようと決めました。

いつやるか。いまじゃないでしょ。

とりあえず学童保育の指導員さんが近くに住んでいるので、

「学童の時間に集会所でアニメ映画を上映したいんだけど・・・。」

とお話をしたところ、

「それは(・∀・)イイネ!!」

とおっしゃってくれたので企画をしようと思ったのですが、

それからししとうの仕事が忙しく、ほったらかしにしていました。

(いつやろうかなぁ、いまじゃないよなぁ。)

と思い続けていたある日、「アニメ上映の話どうなってる?」

とバッタリ会ったときに言われたので、学童保育の最終日、

8月24日(月)に「夏休み子どもアニメ祭り」を開催することにしました。

夏休み子どもアニメ祭りの準備

まず何を上映するかを決めないといけません。

もちろん自分が見たい作品からピックアップします。

ということでピクサーの映画「インサイド・ヘッド」と有名な「アナと雪の女王」。

この2本の映画は見たことないし、全年齢対象だから「こんな作品を見せるな!」

というクレームもこないんじゃないか。

ということで指導員さんに伝えたところ、「アナ雪はみんな見てるから違う映画にしよう。」

ということになり結局「若女将は小学生」を上映することになりました。

 

会場設営

 

上映スタートは午前9時からなので、会場設営は前日の夜に行いました。

集会所に行って一人でごそごそ準備をします。

この時間がとっても楽しいです。

メインスピーカーはMACKIE THUMP12Aです。

1300Wあるので、そこそこ音量を上げても音割れせずに使えます。

 

私が住んでいる集落では毎春「とみやまこんまい梅の花まつり」というお祭りを開催しているのですが、

その運営団体である「とみやま里づくり委員会」の予算で買ってもらいました。

 

1300wだと300人くらいのイベントなら十分に使用することができます。

自分が盆踊り大会実行委員会の会長に就任した初年度は100wのスピーカーを利用したのですが、

ボリューム全開にも関わらず、盆踊り会場全体に音楽が伝わらずトランス状態になれない。

という状況だったので、このマッキーのスピーカーはとても良いです。

といっても購入してから2年連続中止になったので盆祭りで使う機会に恵まれていないのですが…

ミキサーはMACKIE 402VLZ4

中音域をイコライジングできないのが歯がゆいですが、コンパクトでノイズも少ないし優秀なミキサーだと思います。

プロジェクターは中古で購入した自分のものを使いました。

DVDプレーヤーは集会所にあったものです。

 

音だしチェック。

いい感じ。

でも左右の音だけでは臨場感があんまりでない。

ということで自宅から持ってきたBEHRINGER EUROLIVE B205Dを後ろに配置。

これで音に広がりが出ました。低音が地面を伝わるので、迫力も出ます。

このEUROLIVE B205D音は可もなく不可も無くですが、マイクもライン入力もあり持ち運びしやすいので結構遊べます。

盆祭りで太鼓を叩く役の人からモニタースピーカーが欲しいと言われたので購入したのですが、これもまだ使えていません。

夏休み子どもアニメ祭り本番!

でもその前に・・・

朝6時に起きてししとうの収穫をしました。

遊びの前に仕事だぜ。

第一幕『若女将は小学生』

9時になり子どもたちも揃ったので『若女将は小学生』を上映。

第22回文化庁メディア芸術祭でアニメーション部門優秀賞などいくつかの賞を受賞した作品です。

話題にはなっていましたが、絵柄がNHKの夕方アニメ感たっぷりなので(おもろいんかなぁ?)と思っていたのですが、

その不安は完全に裏切られました。

作画が非常に素晴らしく、ところどころで鳥肌が立つくらい美しいシーンがいくつもありました。

演技も上手だし、キャラクターもかわいいですね。

 

ただスペクタクルなストーリー展開がある作品ではありません。

コミカルなシーンはふんだんにあり、会場からは笑いがこぼれたりしていましたが、

旅館でのヒューマンドラマが淡々と描かれたりするので60分を過ぎたあたりから小学校低学年の子供たちに飽きが見受けられました。

対象年齢は小学4年生くらいからがぴったりなのかなぁ。という印象です。

 

私みたいに絵柄で敬遠している方がいたら「もったいないですぞ。」と言いたくなる良作でした。


両親を亡くした小学生の少女・おっここと関織子を主人公とする。祖母が女将を勤める温泉旅館に移住し、跡取りの若おかみとして旅館の仕事を手伝う生活が描かれる。初めは失敗しながらの修業だったが、祖母の手助けをしたいという気持ちを持ち、様々な顧客と触れ合っていくに従い若おかみとしての自覚を持つようになったおっこが、次第に春の屋を大きくするという夢を持つようになり、様々な経験を経て大きく成長していく、という物語である。おっこの友人として、幽霊のウリ坊ら超自然的存在が登場するファンタジー要素も含まれる。 – wikipedia参照

『若女将は小学生』を見る

かき氷休憩!

1作目が終わったら休憩をかねてかき氷を作ってあげました。

まさか今年も盆祭りが中止になるとは思っていなかったので、シロップを買い込んでいたんですよねぇ。

かき氷機もたまには使わないとダメになっちゃうので、シロップかけ放題おかわり自由の大判振る舞いです。

第二幕『インサイド・ヘッド』

感情をテーマにしたピクサーの作品です。

映画評論家の町山智浩さんが紹介していたのでずっと見たかった作品です。

 

ピクサー作品は間違いないですね。

ただ金曜ロードショーで放送していたりするので、見たことのある子が多いという事が問題点です。


アメリカのミネソタ州にライリー・アンダーセンという女の子が生まれた。
それと同時にライリーの頭の中には、ヨロコビという感情と、少し遅れてカナシミという感情が生まれた。

やがてライリーの成長と共に、曲がったことが嫌いなイカリ、嫌なものを遠ざけるムカムカ、心と体の安全を守るビビリという感情も生まれる。
彼ら5つの感情はヨロコビをリーダーとして、ライリーの頭の中にある「司令部」で彼女の人生を幸せにするために日々奮闘している。
それによってライリーにできた思い出は「思い出ボール」となリ、ライリーの脳内にある「長期記憶の保管場所」に保存される。
なかでもライリーの人生にとって重要な意味をもつ5つの思い出は、すべてヨロコビの黄色をした「特別な思い出」となり、「長期記憶の保管場所」ではなく司令部の中に保管される。
そんな中、ライリーを悲しませることしかできないカナシミだけは役に立った試しがなく、その役割は大きな謎に包まれていた。 - wikipedia参照

『インサイド・ヘッド』を見る

ひとりアニメ祭り開催

インサイド・ヘッドを見た後、子供たちは川に泳ぎに行ってしまいました。

本当ならこれで終わっても良かったのですが、かき氷用の氷がけっこう余っている。

川から戻ってきたらもう一回かき氷を作ってあげようと思い、戻ってくるまでの間『アナと雪の女王』を鑑賞することにしました。

ひとりアニメ祭りだ!と思っていましたが、泳ぎに行かなかった子がいたので一緒に見ることに。

『アナと雪の女王』は一度も見たことがなかったので、どうしても見たかったのです。

感想は、「まぁ、ねぇ。その、ねぇ・・・」

という感じでした。

かき氷を食べておしまい。

アナ雪を見終わったらちょうど川から戻ってきたのでかき氷をつくることにしました。

かき氷をつくるのは手が冷たく大変なので上級生に手伝ってもらうことに。

(こういう風に育てていって将来的には盆祭りのスタッフとして・・・)

と思いながらフワフワかき氷を食べて、夏休み子どもアニメ祭りはおしまい。

またやりたいなぁ。